
一昨日の事、やれやれと今月の課題の書を速達で出して浸る開放感
そうだ、雨だし着物縫おう❗️と思い立つ
今回は、義兄姉から回ってきた仕立て途中の着物
彼女の母上は、自宅で仕立ての仕事をしていた
かなり前に亡くなり、義兄姉用に仕立て途中の着物などが残って、私に使うように渡された
身ごろは表と裏がそれぞれ縫って中綴じ状態
袖は裁断もしてなくて、衿など印もなし
袷はいらないので、単で仕立てることにして、全部解いていた(ひと月ほど前に)
それを自分寸法で仕立てることにした一昨日
身頃の印付けをし直す時、衿肩開きの切り込みが直線でないと気づく

たまに出くわすこの仕立て方は、私が習った和裁仕で指導の師範免許を持っていた本間先生が一番嫌うハサミの入れ方
伝統的な昔ながらな仕立てにこだわる先生だった
理由は、
着物は解いて洗うと、傷んだところなどを動かして前後左右、裏表を入れ替えて仕立てることができる
だけど、こんなカーブで衿肩開きを入れると、それが出来ないでしょ
後々を考えない裁断や仕立てはするものじゃない!
と
今時、解いて仕立て直す着物なんて100枚に1枚ないだろうから、そこまで考えて仕立てる必要はないのかもしれない
なぜ直線の衿肩開きカーブの衿肩開きに変えるかというと、衿付けの難度が下がるから
着物で唯一カーブがあるのが首の両側の衿付け周り
ここのカーブを綺麗に縫うのにはなかなかのコツがいる
綺麗に早く仕立てられる工夫として、カーブした衿肩開きがあるのだろう
芸者や舞妓などの着物は、衿を大きくくって着るから、このように大きなカーブで切り込みを入れるらしいが、例外だと、我が師匠は言っていた
これまでもこのような切り込みのある着物を仕立て直したことがある
こちらの着物がそう

結婚するときに、お祝いとしていただいた着物
袖を通すことなく30年以上経過し、2009年に自分寸法に解いて仕立て直した時、衿肩開きの違いに気がついた
この着物は接着芯を貼って、切り込みを入れ直している
今回は、このカーブをそのまま使って仕立てに挑戦する事にした
前後の繰り越し寸法が変わってくるけど、どうにかなるだろうと、軽く考えて
そして身頃に肩幅、身幅、袖付け線の切りびつけをした(他の印は、追っかけ印で)
早速、後身頃の揚げを縫い、次に背縫いを背伏せ付きで縫い始める
揚げ分は前の仕立ての折山が残っていた(この揚げのつまみで表が決まる)から同じようにして縫った
背縫いが一昨日の針仕事
昨日は脇縫いを左右
脇は身幅印を縫って、その後2分縫い代側をもう一回縫う
だから脇で4本縫う事になる
ここから、袖付け前後線を折っていて、なんと赤い印(袖付け用の印)が表側にちょこちょこと付いている事に気がついた
私の肩幅は標準より広いから、前の印が見えてしまう
全部で6本も長々と縫ったし、内揚げは2本、押さえ一目落としも2本した後に、解く気力は無く
そのまま断捨離用の袋に投げ入れたくなった
半日そのままにしていたが、洗ってみたら? と思いつく
洗面所で石鹸を爪ブラシにつけてゴシゴシと数ヶ所軽くこすり、水ですすいて放置
1時間ほどしたら、乾いて印は消えていた
が、水染み(輪染み)が付いた(泣)
夕方全部水に浸けて押し洗いし、脱水1分
その後吊るしておいた
水染みも赤い印も消えている
代わりに皺
スチームアイロンで、スチーム量を最大にしてアイロン掛け
ほぼ皺は取れた

身頃分しか洗ってないので、アイロン掛けの後、残りの袖と衿と衽を水洗いして吊り干し
水に浸けて、断ち切り身丈寸法が変わったか、まだ計っていない
悉皆屋が怒りそうな事をしてしまったけど、これでまたひとつ逞しくなった
今月中に仕立て上げよう