テレビは 平成最後の特番ばかりで なんだかなぁ な気分である
あやかり商法やあやかり視聴率稼ぎが多すぎる
そんなテレビや新聞に少々嫌気がさして、自分にとっての平成はどういう時代だったかを振り返ってみた
トトさんが転勤になり 単身上京した後 一人で二人の子供を保育園にやりながら仕事をしていたのが 平成に代わる数年前
そんな孤軍奮闘は 半年で音を上げた
心身ともに疲れ果てて、自ら仕事を辞めると言って トトさんの新しい赴任先に引っ越した
初めての専業主婦で見知らぬ土地なのに トトさんは仕事にのめり込み、子育てを一人でやることには変わりはなかったが 仕事の責任からは解放された
自由に使えるお金はぐんと少なくなったが、自分なりに好きな事を極めることができた
まもなく平成に代わった
好きなホームソーイングを思いっきり楽しんだり、水泳を始めたりした
手間暇のかかる料理や菓子作りも そこそこ頑張った
いつか本格的に始めたいと思っていた和裁は 平成も半分過ぎたころからになってしまったが、現在の自分の身にまとう着物や羽織ものはほぼ自分で仕立てたもので揃えられるほど、続けてきた
スポーツクラブに入ったのは平成十年の頃
泳ぐことのほかに、筋トレやスタジオプログラムを楽しむようになっていたが、ジムに通うよりチクチク針を持っていたいと思う時期もあった
昨年トトさんの退職を機に、以前より計画していた私の祖母の家、父が生まれ晩年を過ごした家に帰ってきた
平成の三十年間に引越ししたのは、六回
母屋続きの小屋の二階をリフォームして やっと自分のアトリエを持つことができた
だが、こもってチクチクしたり ミシンをかけたりすることは 思っていたほど出来ていない
だから振り返るに、私にとっての平成は 体力気力満々で好きな事を思う存分することができた時代だった
友人知人も増えて 楽しく交わってきたが 住む地も変わり 以前と比べようもない
令和の時代は ほんとに大事なことだけ、大事にしたいものだけを丁寧にやっていきたいと願っている
平成の三十年間の最後の一年を除いて、住まいはずっと集合住宅で空中暮らしだった
初めての戸建て暮らしが始まった
針仕事は大好きだが、外の事も気にかかる
チクチクしている時と同じぐらい 庭や畑で草取りしていると 心が安らぐ
人はいずれ土に還るが、今は 土いじりして土と一体化する時を作っているのかもしれない